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2014.04.26 02:04|カテゴリ:自分語り/SSコメント(0)

「人を騙すと金がもらえるバイトで、高校の先輩を騙すことになった話」part4




すみませんお待たせしました。

ひとつ訂正があります。
冒頭で高校二年生って書いてありますが、ミスです
高校一年です、すみません
では続きです。




        

305: >>1 2014/04/24(木)23:08:20 ID:YCAYHZkDU


 いっしゅん、会長に声をかけようかと思った。

 でも俺はその場所から動けなかった。
 会長の背中を見送って、俺はすぐにビルに入った。

 受付の人に頼んで、例のおっさんを呼んでもらう。
 例のおっさんのところへ案内されて、俺はすぐにたずねた。


「ああ、あの子とナガタさんは知り合いなんですか?」

「はい。もしかしてあの人もバイトをはじめたんですか?」

 「いいえ」とおっさんは否定した。

「逆です。やめたんですよ」


306: >>1 2014/04/24(木)23:12:20 ID:YCAYHZkDU


「ある意味で、非常に素質のある子でしたからね」

「残念ですよ」とため息をもらすおっさん。
 とちゅうから、おっさんの言葉は耳に入ってこなかった。

 「なんでやめたかなあ」とか。
 「まだまだ続ければいいのに」とか。

 断片的な言葉だけが、重くのしかかってきた。
 本来の目的を忘れて俺は家に帰った。


307: >>1 2014/04/24(木)23:15:46 ID:YCAYHZkDU


 たぶん、だいたいの人は予想できてたと思う。

 イケメンでもないヤツに、かわいい女子がつきあってくれる。

 まあ漫画やドラマだとありふれてるし、
 現実でもありえない話ではない。

 いわゆる運がいいヤツ。
 俺もそういう運がいいヤツだって思ってた。

 でも、どうやらちがったらしい。

 そもそも。
 先輩がこのバイトをもちかけたところから、デキすぎてたんだよな。


308: >>1 2014/04/24(木)23:20:43 ID:YCAYHZkDU


 バイトが実在することを知って、
 先輩はすぐに会長に約束をとりつけることができた。

 俺の演説のとき、会長が真っ先にマイクを渡しにきたとこだって、
 冷静に考えればデキすぎていた。

 すくなくとも、知り合いどうしじゃなきゃありえない。

 あのふたり、なんか似てるなって思った場面がいくつかあった。


310: >>1 2014/04/24(木)23:23:03 ID:YCAYHZkDU


 ある昼休みのとき、俺は先輩にあることで愚痴ったんだ。

「馬鹿にされた? 読んでる本を?」

「そうなんですよ」


 現国の授業で、ちょっとしたグループワークがあった。

 好きな本のプレゼンをしたんだけど、
 そのときに同じ班のヤツに「そんなの読んでるのかよ」って馬鹿にされたのだった。

 普段だったら、そのていどのことは気にしない。

 だけど、そいつが紹介した本に問題があった。

 会長が俺におすすめしてくれた海外小説(俺が読めなかった本)を、
 そいつは意気揚々と見せてきたんだよ。


312: >>1 2014/04/24(木)23:26:36 ID:YCAYHZkDU


 「器がちいせえな、お前」と話を聴き終えると、ニヤニヤしだす先輩。

「自分でもそう思います。でも、なんか……」

「そんなクソ野郎のことなんて、気にすんなよ」

「ボクもそう思うんですけど、ムカつくんですよね」


 「むずかしいもん読んでたらえらいのかっつーの」と俺は続けた。
 「いや、そんなことねえよ」と先輩は否定する。

「その本を書いたヤツには間違いなく価値がある。
 でもそれを読んだヤツには、なんの価値もねえよ」


313: >>1 2014/04/24(木)23:31:08 ID:YCAYHZkDU


「そいつはその本に時間をうばわれただけなんだよ」

 先輩の言葉が、俺には理解できなかった。

「ドラマだろうが映画だろうが人間だろうが漫画だろうが、
 魅力のあるもんは時間をうばうんだよ」

「どういうことですか?」

「すげえ面白い映画とかあるだろ?」

 先輩は続ける。

「ああいうのって、見てるとあっという間に時間がたつじゃん」


314: >>1 2014/04/24(木)23:33:21 ID:YCAYHZkDU


「あれは時間をうばわれてんだよ」

「映画に限定しなくてもいい」

「好きなヤツといる時間が、異様に早く感じたりするのも同じ」

「価値や魅力のあるものは、どんどん人から時間を吸い取るんだ」


 わかるような、わからないような理屈だった。
 
 まあ先輩は、人をその気にさせる天才なので、
 思いついたことをその場で言っただけかもしれない。


316: >>1 2014/04/24(木)23:35:50 ID:YCAYHZkDU


「ついでに言うと、そういうのは麻薬といっしょで危険でもある」

「変な勘違いを生み出すからな」

「今お前が話に出したヤツが、いい例だ」

「価値のあるもんに触れると、自分にまで価値があるって錯覚するんだよな」

「たとえば、なにかを批判するときに、例としてべつのものを出すことがあるだろ?」

「あれってなんでだと思う?」

 先輩の質問に、俺は「わからない」と答えた。
 ていうか明らかに話が脱線している。


318: >>1 2014/04/24(木)23:39:07 ID:YCAYHZkDU


「お前が今からオレとケンカはじめるとするじゃん」

「そのときに、近くに金属バットがあったら使うだろ?」


 ようやく俺は理解して「おおっ!」と声をあげた。
 思い返してみると、すこしズレた比喩なような気がしないでもない。

「魅力的な女子といると、自分がイケてんじゃねって勘違いしちまうよな」

 先輩が俺の肩に手をまわしてきた。


321: >>1 2014/04/24(木)23:45:06 ID:YCAYHZkDU


「最近はうまくいってんの?」

「なんの話ですか?」と俺はとぼけた。

「あの子のことに決まってんだろ」

「まあ、たぶん」

「お前も時間をうばわれてんじゃね? あの子にさ」

 それは否定できなかった。
 先輩の言うとおり。
 会長のことを考えている時間は、確実に増えていた。


323: >>1 2014/04/24(木)23:51:55 ID:YCAYHZkDU


 会長も時間について話したことがあった。
 たしか、俺が会長にこんな質問をしたんだよ。

「会長とボクってすごしてる時間がちがうんじゃないですか?」

 我ながらアホだとわかる発言だと思う。

 「どういうこと?」と会長が聞かれて俺はこまった。
 思いついたことをそのまま言っただけだったから。


324: >>1 2014/04/24(木)23:53:59 ID:YCAYHZkDU


「なんていうか、会長っていろんなことをやってるじゃないですか」

「勉強に部活にバイトに生徒会」

「同じ24時間をすごしているとは思えませんもん」


 俺がそう言うと会長は、腕をくんでうなった。


「んー。そうかなあ?」

 会長はポツポツと話しはじめる。

「なんていうかな」

「とりあえず、今はなんでもやってみるときなのかなあって」


325: >>1 2014/04/25(金)00:00:41 ID:Zdf6Ri496


 俺は「なんでも?」と会長の言葉を反復する。

「なにをやるにしても、時間って必要でしょ?」

「でも時間ってかぎられてるよね」

 そこで会長は言葉を切った。

「そのかぎられた時間を捧げてもいいって思えるもの」

「自分の時間をあげてもいいって思えるぐらい魅力的なもの」

「そういうものを探してるって感じなのかな」

 会長は照れくさそうに言った。


326: >>1 2014/04/25(金)00:05:35 ID:Zdf6Ri496


 そのあとも俺はいろんなことを先輩に質問した。
 俺と会長の会話を聞いていた、ほかの生徒会役員は、

 「教師と教え子みたいだね」と笑った。


 
 ほかにもふたりっきりになったとき、会長はこんなことを聞いてきた。


「わたしといて楽しい?」

「楽しいです。会長といると早く時間がすぎちゃうんですよ」

 俺は自分の腕時計を指さした。


327: >>1 2014/04/25(金)00:10:54 ID:Zdf6Ri496


「じゃあわたしはナガタくんの時間をもらってるわけだね」

 その言葉に俺は首をかしげた。

「じゃあ会長はボクといっしょにいる時間、長く感じますよね」

「あ、ちがうよ。わたしもだよ。ふたりの時間ってすぐ終わっちゃうもん」

 会長はあわてる。

「でもたしかに、時間をもらうって表現はおかしいね」


328: >>1 2014/04/25(金)00:15:00 ID:Zdf6Ri496


 すこしの沈黙のあと、会長は顔をかがやかせた。

「じゃあ食べてるんだよ」

「食べてる?」

「ふたりで時間を食べてるから、早くすぎるんだよ」

 「なるほど」と俺は納得したけど、ピンと来てなかった。

 顔に出てたのか、会長は「やっぱ変なたとえだよね」としょんぼりした。
 へこんだ会長もかわいかった。
 
 けど、俺は会長に笑ってほしかったから、
 一発ギャグをやる会長をする彼女のモノマネをした。


329: >>1 2014/04/25(金)00:18:29 ID:Zdf6Ri496


 「わたしのほうが面白い」と不満そうにしたけど、会長は最終的に笑った。

「たのしいね」

「うっす」

 そうだよ。俺は本当に楽しかったんだ。
 
 だけど会長はどうだったんだろう。

 俺は気づいたら、先輩にメールしていた。
 明日の昼休みに会ってほしいとメールを送った。
 会長に事情を聞く前に、俺は先輩に相談することにした。


330: >>1 2014/04/25(金)00:24:11 ID:Zdf6Ri496


「どうしたんだよ」

 先輩はいつもの調子でそんなことを聞いてきた。
 俺はすぐさま切り出すつもりだんだけど、勇気がわかなくてさ。

「歌詞クイズやりましょうよ」とかアホなこと言ってしまった。

「じゃあボクが答えるがわで」

「俺が質問するほうか」

「はい」


333: >>1 2014/04/25(金)00:31:46 ID:Zdf6Ri496


「うかない顔みせて一日おわってく、やっぱり……」

「白い火花」

「正解。じゃあ、悪いやつ、もちろん悪い……」

「ケムリの世界」

「やるなあ。さすがオレとライブだけはあるな」

「これぐらいは楽勝ですよ。次どうぞ」

「じゃあこれは? 『朝起きたらきみが、長い旅にでていった』」

 先輩が俺の知らない曲を言った。

「で、ぶっちゃけ話したいことがあるんじゃねえの?」と、
 先輩が俺に聞いてきた。


336: >>1 2014/04/25(金)00:36:33 ID:Zdf6Ri496


「今の曲、ボク知らないんですけど」

「今度教えてやるからオレの質問に答えろよ」

 「いや、べつに」となぜか俺は否定してしまう。

「じゃあなんでオレを呼んだんだよ?」

 「気分っす」と俺が答えると、先輩は「ふうん」とケータイを開いた。
 先輩は面白い画像があるとか言って、俺に画像を見せてきた。

「それ、どんどんスクロールしてけよ」

 言われたままケータイの画面をスクロールしていく。
 そのとき、メールがきた。

 例のバイト先からのメールだった。


339: >>1 2014/04/25(金)00:40:52 ID:Zdf6Ri496


 先輩は気づいていない。
 俺は無意識にそのメールを開いていた。

 メールの内容は例のバイトを再開しないか、というものだった。

 「どうしたんだよ」って先輩の言葉が妙にぼやけて聞こえたね。
 頭の中がごちゃごちゃになってて、反射的に先輩にケータイを見せた。

「これ、どういうことですか?」

 さすがに先輩の表情が変わった。


341: >>1 2014/04/25(金)00:47:39 ID:Zdf6Ri496


「どういうことなんすか?」

 「いや、それは……」と先輩が目をそらす。
 頭の悪い俺だけど、今日までにだいたいの流れは予測できていた。

「先輩と会長は、もとから知り合いだったってことですよね?」

「そうだ。そうだけど、それには事情が……」

 心臓がすごいバクバク鳴ってた。
 それなのに頭の中は妙に冷えきってたんだよ。
 先輩は口がうまい。ごまかされるかもしれない。
 そう思った俺は、先輩を呼び出しておいてその場をあとにした。

 やっぱり冷静な状態ではなかったね。


342: >>1 2014/04/25(金)00:51:11 ID:Zdf6Ri496


 俺は会長の教室につくと、すぐに彼女を引っぱって最上階へと向かった。
 会長がなにか俺に聞いてきたけど、全部無視した。

「どうしたの? なにかあったの?」

「会長。会長は、人をだましてお金をもらえるバイトは知ってますか?」

 先輩と同じで、いっしゅんで表情が変わった。
 本気でショックを受けた。

 なにせ、これでだいたいのことはわかったんだからな。


344: >>1 2014/04/25(金)00:57:26 ID:Zdf6Ri496


 会長と先輩はもともと知り合いだった。
 先輩か会長か。
 どちらが今回のことを提案したのかは、知らない。

 だけど目的ははっきりしてる。
 金を手に入れるため。

 先輩の提案がきっかけで俺は会長に告白。
 そして、会長は俺の告白を受け入れた。

 そう。全部仕組まれていたんだ。

 実はこの可能性を考えたことがないわけじゃない。
 でも実際にその事実に直面すると、ショックすぎて涙が出そうになった。


348: >>1 2014/04/25(金)01:06:03 ID:Zdf6Ri496


 こっから俺のみっともなさが爆発した。
 「俺も会長のことだましてたけどな!」と俺は声をあらげる。

 実際そのとおりだけど、負け惜しみのようなものだった。
 ウソからはじまった関係だけど、俺は会長を本気で好きになってた。

 自分でも、なにを会長に言ったかは覚えてない。
 ひとつたしかなのは、このときの俺は絶対にみっともなかったということ。

 よくよく考えたら、最初にだましたのは俺なのにな。
 自分のことを棚上げして、俺は意味もわからず言葉を並べた。


349: >>1 2014/04/25(金)01:14:30 ID:Zdf6Ri496


 会長はだまって俺の言葉を聞いて、最終的には頭を下げた。
 最悪だった。
 それは会長が俺のをだましていたことを認めたって意味だから。

 今考えると、俺って本当に最低だと思う。
 だけどこのときは、自分が一番不幸だと思えるぐらいにショックだった。

 たぶん「アンタなんか好きでもなんでもない!」って怒鳴り散らした。
 会長が悲しそうに目をふせたとこまでは、記憶にある。

 あとは逃げ出した。

 その日は家に帰ってしまって、
 翌日担任のアオヤマにメチャクチャしかられた。


351: >>1 2014/04/25(金)01:20:13 ID:Zdf6Ri496


 家に帰って、あるていど落ちついてから、
 俺は給料の確認をした。

 給料は俺の予想どおり、あがっていた。
 また俺は泣いた。



 ここから、俺と会長は一切口をきかなくなる。
 まわりは俺たちの変化に気づいてたみたいだった。

 まあ誰もこのことには触れなかったけど。

 俺と会長が次に会話をするのは、一年以上あとになる。


354: >>1 2014/04/25(金)01:27:26 ID:Zdf6Ri496


 俺が二年になるとき、会長は本来なら三年生になるはずだった。
 だけど彼女は休学して、留学した。
 このことは同じ生徒会役員で、会長と仲良かった会計の人から聞いた。

「ふたりとも仲良かったのに、どうしちゃったの?」

 俺は適当にごまかした。
 けど、彼女はちょくちょく俺のことを気にかけてくれて、
 それがきっかけで仲良くなった。

 会長のことがきっかけかは、わからないけど、
 二年になって俺はかなり変わった。


355: >>1 2014/04/25(金)01:31:40 ID:Zdf6Ri496


 自分でも意外だったけど、俺は次の生徒会選挙でも立候補した。
 今度は会長だった。
 一発ギャグをやって無理やり当選した(ただし、先生にはこっぴどく注意された)。

 はっきり言って、後期の生徒会に比べれば前期のそれは、 
 大変さの度合いがまったくちがった。

 多少後悔したけど、今思うとやっていてよかったと思う。
 忙しいおかげで、いろいろと面倒なことを考えずにすんだ。


 特に俺がもっとも変化したのは、勉強だった。


356: >>1 2014/04/25(金)01:35:33 ID:Zdf6Ri496


 自分でも不思議なんだけど、
 二年になってからはずいぶんまじめに勉強したんだよ。

 おかげでいっきに成績があがった。
 バイトは二年になったと同時にやめにいった。

 そのさいに俺は、おっさんにこんなことを申し出た。

「給料、全部いらないです」

 このころになると、俺は個人経営のカフェでバイトしていた。
 そのおかげでウソつきバイトのお金には、ほとんど手をつけていなかった。


357: >>1 2014/04/25(金)01:39:32 ID:Zdf6Ri496


「お金がいらない? そんな馬鹿な」とおっさんが鼻で笑った。

 お金をもらわないからどうなるんだって話だけど、
 俺はそれが本気で正しい行動だと思ったんだよ。

「ああでも、そういえば同じことを言った女の子がいたな」

 おっさんはそのまま続ける。

「ときどきいるんですよ、キミみたいな人」


359: >>1 2014/04/25(金)01:46:41 ID:Zdf6Ri496


「ウソで手に入れたお金ってことで、良心の呵責にたえられない人とかね」

「でも給料を支払うのは決まりだからねえ」

「お金をもらわなかったら、キミのやることが消えるんですか?」


 おっさんの言うとおりだった。
 結局バイトはやめたけど、お金はきちんと口座に振りこまれた。

 まあとにかく、俺はまるで誰かの真似でもするように、
 がむしゃらにありとあらゆることをがんばったわけだ。

 だけど夏休み手前らへんで、一回思いっきり体調を崩したんだよ。


363: >>1 2014/04/25(金)01:52:33 ID:Zdf6Ri496


 ひさびさに家でゆっくりしたな。
 学校を休んで二日目の夕方、ようやく俺の体調は回復の兆しを見せた。

 その日の夢に会長が出てきたんだよ。
 いや、前からちょくちょく出てきたんだけど、
 そのときはほかのことをやって、気を紛らわすことができた。

 でも、ベッドの上で寝転がることしかできないと、
 会長のことを考えることぐらいしか、やることがなかった。

 ずっと会長のことをぼんやりと考えてたら、メールが来たんだよ。
 

 例のバイト先からだった。


365: >>1 2014/04/25(金)01:57:54 ID:Zdf6Ri496


 メールを開いた。
 バイトを再開しないか、という内容のものだった。

 「やるわけねえだろ」と俺はケータイをとじようとしたんだけど、
 こんな内容のメールをどこかで見たことを思い出した。

 そう、先輩だ。

 俺と先輩もすっかり疎遠になっていた。
 正直先輩のことも思い出したくなかった。

 だけど、なにかが引っかかったんだよな。

 なんで再開を促すメールが来るんだろって気になった。


366: >>1 2014/04/25(金)02:04:34 ID:XcTynQRBz


 ベッドの上で俺は考えてみた。
 そういえば、おっさんは説明していたな。

 やめても、再開お誘いのメールが来るって。
 俺はケータイのメモ帳を開いて、バイトのルールの確認をした。

 ひっかかたのは、以下のふたつ。


・基本的にこのバイトは十代しかやらせてもらえない。
・やめても、再度、お誘いのメールが来る場合がある。


368: >>1 2014/04/25(金)02:10:19 ID:XcTynQRBz


 そしてもうひとつ。
 おっさんが言っていたこと。

『なるべく長く続くといいね』

 わりと早い段階で、バイトをやめる人間が多いということを言っていた。

 これが不思議だった。

 だって、だますことによって金がもらえるんだよ?
 誰だって長く続ければ、ウソをつくのは上手になるはず。

 そりゃあ罪悪感からやめる人もいるかもしれない。

 でもこのバイトをはじめるときに、ある程度は覚悟してるだろ。



 

 
 
 


370: >>1 2014/04/25(金)02:15:48 ID:XcTynQRBz


 俺はもうひとつ奇妙なことに気がついた。

 このバイトで俺をテストしたお姉さん。
 その人との会話。
 よく考えたら、あれも変だ。

 ウソをつけるかどうか確認するのに、どうして一方的に話し続けた?

 一度考え出すとやめることができなかった。

 俺は自分のついたウソをふりかえった。
 
 勉強するようになって、すこしは頭を使うようになったのがよかったのかも。
 

 俺はひとつの答えのようなものを見つけた。

 
 
 


372: >>1 2014/04/25(金)02:19:49 ID:XcTynQRBz

Part5へ


引用元: http://viper.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1398002732/



        


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